カレー屋さんに並ぶ人々の絵を手に入れました
イラストレーター武者小路さんの個展に行ってきました。
僕は今のところ余生の大半の脳内占有率を愉快なカレーにもっていかれることが、確定しているわけですが、一応、生きるためにWEB制作とかWEBコンテンツを作る仕事をしていたりします。
普段の仕事が、そんな感じだと、いわゆるライターとか、グラフィックデザイナーとか、WEBデザイナーとか、フォトグラファーとか、エンジニアとか、芸人だとか、格闘家だとか、ずっとサングラスをかけてるプロです!みたいな人とか、とにかくいろんなフリーランスの人と会うわけです。
その中でも、究めて牧歌的な雰囲気の中に、じんわりスターアニスのようなスパイス風味をパシュッと効かせてくるイラストレーター武者小路さんって人がいまして、銀座のitoyaさんで個展をやるってんで行ってきました。
最終日に滑り込みセーフ。個展名は「無防備な大人」です。
三十路を越えると、加齢に伴って共感できちゃうシーンというものが層になって積み上がっていくと思うんだけど、それを俯瞰的にビッターリと、コミカルに、呑気に、アウトプットできちゃうのが彼女の持ち味なのであります。
タモさん、徹子さん、いい。
全部が手書きで、トートバッグもプリントせずに全部手書きで書いてるそう。頭おかしい。武者小路さん、晶子って名前だから「与謝野」ってブローチしてるし。頭おかしい。
その中でも、これにはヤラれたんですよ。
渋谷の名店「カレーやさん LITTLE SHOP」に並ぶ人達を描いた作品です。
これ、すごくないですか?まず数あるカレー行列店の中でも、出汁のビートを老獪に刻ませ、数々の大食漢を虜にさせまくるLITTLE SHOPを選ぶというセンス。このコントラスト。
男臭く、しかし、のんびりと、のほほんと、このカレーを待つ心地良さが伝わってくるではありませんか。欲しい、揺れる。
気づくとチビッコが机の下から「買わないの?一点もんよ。価値上がるし、カレーだぞ?おまえ何迷ってるん?」と言っている、気がする。
大きい声で「これください」と言いました。
カレーのアートっていいですねぇ。愛でる愛でる。武者小路さんとはTシャツ作ろうぜー的な話にもなっておりますので、乞うご期待でございます。