カレーを、作ると、たのしいよ
僕は、カレーを作ることを心からたのしんでいます。
“作る” ということは、穴を掘ることに似ています。最初は浅い穴でも、だんだんと穴は、大きく、深くなっていきます。いつしか穴は膝下まですっぽり入る深さになり、その縁に腰掛けて、どうやったらもっと深く掘れるかなぁ?と考えを巡らせるようになります。
僕は、この掘削作業中に生まれるものが “たのしいの素” になる気がしています。
僕の場合、カレーの食文化を持つ国々への敬意だったり、今までに無かったカレーを作ってみようという野望だったり、カレーでつながった人種や宗教や年齢や性差を超えた友情だったり、カレーを基軸に考えた新しい経済への挑戦だったり、フードロスへの意識を持つ萌芽だったり、生産者と恵みへの感謝でした。
カレー作りにある “たのしいの素” に出会ってしまった僕は、同じようにカレーを作る仲間を増やしたくなりました。
見たこともないカレーが生まれるかもしれないし、ちょっとだけ世界を良くすることにもつながるかもしれません。
だから、カレーにまつわるいろんなモノを編集して、カレーのたのしさを知るキッカケを仕込んでいこうと思います。それは、スパイスセットから、カレー皿、衣服、お店の情報、小説まで、あらゆるモノを編集していきます。
貴方が、ほんのちょっとでも「カレー、たのしそうだな」と感じてくれたら、僕はとっても嬉しいです。
CHANCE THE CURRY代表 タケナカリー