試合の後は、カレーを食べながら、また試合がしたくなる
コロナウイルス感染拡大でスポーツイベントは大きな影響を受けています。
格闘技はビックイベントでは国際間の移動ができずに開催が難しく、中規模以下のイベントはゲート収入に頼る部分が大きく、観客制限がかかる現状では活動が鈍っている現状です。
とは言っても試合をしないことには「格闘技が得意な無職」になってしまうわけでして、生業としても、自分の物語を繋いでいくためにも試合をせねばなりません。この活動が鈍った期間に引退を決断する話も聞こえてきますし、選手個々で考えることはあるようです。37歳まで選手活動をこれくらいのことで辞めれたら苦労しねえよとは思います。辞めてなにやんだよ。
無職でいるわけにもいかないので試合をしてきました。
悩み苦しみ決断した試合だったのですが、試合に向かう道程は楽しく、充実した日々を過ごすことができました。試合や仕事は人生においてエンターテインメントだと改めて思うところです。
試合があろうとなかろうとカレーを食べます。格闘技選手=減量のイメージもありますが、僕は減量とは距離の遠いところにいます。不健康なことをして短期的な強さを手に入れるより、日々コンディションを良く過ごして、長く好きな格闘技をできたほうがいいです。少なくとも僕はそう思っています。長州力が安生戦後のインタビューで「コンディションはいいんだよ。明日も明後日もあるしね。」と答えたのは有名だけれど、コンディションを良く過ごすことが大切なのですよ。プロレスラーのコンディションが特段いいと感じたことはないんですけどね。
新メニューのダールカレーが抜群で「今行きたいカレー屋さん」で頭抜けた存在となった池袋のcurry Punje(カリープンジェ)ですが、夜の営業をやめて、木曜日から日曜日の昼にだけ営業となりました。ここまで限定されると毎週でも食べたくてもそうもいかずに悔しい思いをすることが多々あります。限定されるからこそ食べたくなるのもあるし、客に寄るより堂々と自分のスタイルで営業してくれたほうが店と客の関係性として正しい気がしています。
どうしても食べたい。試合が木曜日。翌日の昼には行ける。
ただ翌日は14時の飛行機で北海道旅。11時半営業開始のプンジェに行くには時間的に難しい。池袋から羽田への移動時間とチェックインに余裕を持たせたいことを考えたら断念せざるをえないのです。何度もシミュレーションをしましたが断念。
羽田空港で何を食べるかと悩むとしっくりくるのが案外ないのですよ。
どうしようかと悩んでいると目に入ってきたのは「ロイヤルホスト」。もともとは機内食事業から始まったとされる「ロイヤル」が空港にあるのは物語があるので、迷わずロイホに飛び込みます。ロイヤルホストはカレーが充実しています。昨年のONE日本大会後もロイホでカレーを食べたのですが、今回もまたロイホでカレーです。カレーは外すのがむずかしい料理なのに輪をかけてロイヤルホストは外れないから、間違いがないとなります。羽田空港で出発前のおすすめはロイヤルホストでカレーです。
今回も例に漏れず、試合前は追い詰められて、これで最後にしようと思って臨んだ試合。
試合が終わればまたこの緊張を味わいたいと思うから不思議なものです。ニュースを賑わす中毒性のある類のものは触れたことがないけれど、格闘技ほど中毒性があるものはないのではないかと思っています。スマートに現役生活に区切りをつけたいがやめられる気がしないです。
年内にもう何度かは、試合後のカレーが食べたいです。気がついたら2020年もあと3ヶ月ちょっとです。あと3ヶ月で2試合できたらと思いながら今日も明日も明後日も練習をします。