試合後の自宅待機を終えて
1月のシンガポールでの試合を終えて「2週間の自宅待機」期間を終えました。
10日間で5回のPCR検査を受けた上に日本よりも感染者数の少なく、封じ込めに成功した国への渡航で2週間の自宅待機要請はイマイチ納得できません。当たり前だった海外での試合がまさに非日常になっていることを再確認しました。試合が終わってからリフレッシュがなく、自宅待機で気が滅入っていたのと別件の仕事もあったので、熊本ー博多ー広島と回ってきました。
熊本では「熊本城温泉 城の湯」を貸し切って、博多ではうどんを食べて、広島ではお好み焼きを食べてと特にすることを決めずに気分の赴くままに過ごしました。博多では15歳ほど年上の友人が案内をしてくれて、まさかのカレーと出会いました。
カレーの説明をする前に、その年上の友人の話を。この方が数年前に商売で厳しいときがあって、支払いに追われていて、月末になると取引先から詰められて、心身共に疲弊していたときがありました。こういうのは格闘技業界にいるとよく見てきた光景でして、日常茶飯事だったときもあって慣れっこなので、「払えねえよ」って開き直れば立場逆転するよ!とアドバイスをしたところ、そっくりそのまま実践されて、形勢逆転した過去があります。追い込んで飛ばれて何も取れないよりも、少しでも払ってもらえる方がいいから、いつしか払わない側が立場が上になってしまうのはよくある話です。僕はとっくに忘れていたのだけれども、それを今も感謝してくれます。
青木さんに食べさせたいカレーがあると、博多から佐賀まで車で行くことに。車で1時間ちょっと=近いという感覚には少し驚きでしたが、実際に行ってみると苦にならなかったです。向かったカレー屋さん「旅するクーネル」は不定期で店舗を持たずに営業しているようで、博多だったり佐賀だったりのカフェなどで営業して、店舗を持たずに自由に働く感覚には共感します。
オープンに合わせて行ったにも関わらず、少し待つほど平日でも盛況です。
出てきたカレーはスパイスカレー。スリランカっぽいカレーで好みです。最近はスリランカっぽいカレーが来ているように感じています。いろんなところで食べますが、ここのカレーは抜けています。一つ一つの惣菜とカレーのバランスがいい。その上で完成度が高い。最近食べたカレーの中ではプンジェと並んで、また来たいと思うカレーでした。またカレーのために九州に行こうか。
最後に驚きです。このカレーが1000円。
東京で食べたらドリンク付きで2000円前後すると思っていたので、1000円は安すぎると感じました。職人的なマインドとこれで成り立つからよしとするマインドだとは思うのですが、カレーは手間が掛かるし、いいものに関しては対価をとってほしいなと感じます。カレーはインド料理が安くしてしまったおかげで値段を上げ難い状況があって、それは変えていけるといいなと感じましたとさ。
試合が終わったばかりですが、仕事の報酬は仕事なので、また試合のお声掛けをいただきました。
またコツコツ積み上げていきます。シンガポール で美味しいビリヤニを食べるぞ。