サグとオレンジの相性についての考察。ムガール帝国の声を聞かなくちゃ
イベント試作にて「なばなと、ほうれん草、パクチー、大葉のペーストにオレンジを入れたサグカリー」を。
豊かな緑に太陽を添えて。
サグカリーは、春の到来を祝して菜の花で作る緑色の北インド伝統カリー。日本だと、ほうれん草で作ることが多い。
しかし、このサグカリーレシピを見る限り、かなり作り手によってクセがある。サグさんはじゃじゃ馬なのだ。そういえば、小沢健二は、彼女のことを仔猫ちゃんって言っていた。モテるから言えたのか、言えるからモテるのか。
さて、色々な人のレシピをいいとこどりでやってみた。備忘録として、はい。
シナモンは入れ過ぎると甘くなる、少しでいい。
青菜の分量が多過ぎたのかもしれない。あと、茹で過ぎた。そこまで茹でなくて大丈夫だ。茹でた後は流水で十分注げ派、水で冷やすけど、その水を残して後で足せ派と分かれる。
前者を選んだけど、栄養素が逃げてる気がするから、後者に転換しよう。もっとグレービーな感じでもいい気がするし。
大葉とか、パクチーとか良い意味でクセが出るかと混ぜたけど、あまり顔を出してこない。シンプルに作る方が良いみたいだ。
少し辛くするために、チリを増やそう。
フェネグリークも気持ち増やしてみよう。
最後にカロンジを一振りするのは、だいぶ良かったから、これは次回も忘れずに。
そして、肝心のオレンジは素晴らしい相性だった。色合いもいいし、君達はいいカップルだよ。祝福するよ。
でも、僕は欲張りなもんで、このサグカレーに具を足したくなった。なんかちと寂しいんだ。
一緒にイベントをやるvegeTABAleに相談したら、オレンジは元々中東原産で象の食べ物みたいなのが語源だったから、中東要素で繋ぐならピスタチオ ヨーグルト チーズ 鯖 羊 などがいいかも?って教えてくれた。
さすが、孤高のイタリア料理人。
同じようなことを、言ってた人がいたなぁって、思い返してたら、アートディレクターの水野学さんだった。デザインで使うフォントはそのデザイン対象の文化を考えよう、その対象の生まれた国のフォントを使うのが基本だぜって話。
つながるなあ。ムガール帝国時代の声を聞いて、何かを足してみよう。ピスタチオ入れるとエロくなる気がするし。