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REPORT

レポート

辛子に火を入れるではなく、燃やす
2019.04.28
REPORT

本当に唐辛子を炭になるまで燃やす!?マジ炎のスパイス料理教室。

written by
タケナカリー
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NEO CULTURE 曽我部さん主催の「東インドの田舎カレー教室」

NEO CULTURE 料理教室
NEO CULTURE 料理教室

 

昨年、広島の水害ドネーションカレーイベントでワッチャワッチャと御一緒したNEO CULTURE曽我部さん。

 

東インドのレストランでガチで働いていた経験から、定期的に料理教室を開かれてまして今回初めて参加してきました。

 

カリービトさんの看板
カリービトさんの看板

 

いつも場所が決まっているわけではないそうで、今回は飯田橋カリービトさん。カレーの料理教室は海外でも国内でも作るのを見て、メモるってのが一般的ですが、曽我部さんの料理教室の流儀は野菜の皮むきから御一緒にスタイル。しかもワンドリンク(※もちろんビールOK)付いてくるという。軽くペロッとやって、ゆるゆると。とても、いいです。

 

参加者も、スパイス料理初めてって人から、和食のプロまで多種多様。カレーマニアだけじゃないのが、これまた良しです。たのしくカレーが学べるぜ。

 

 

今回の教室で作るお献立は、なんと6品!!

 

・フィッシュブナ(Macher Bhuna)※今回はイワシじゃなくて、アジ?
・豆と野菜のカレー(Mixed Vegetable and Dal)
・サブジ(Sabji)
・なすびのバジ(Brinjal Bhajji)
・玉ねぎのアチャール(Onion Achaar)
・簡単プラオ(Easy Plain Pulao)

 

スタートが10:30とかで結構早目ではあるものの実食の終了までが13:30予定だったので、本当に6品も作れるんかーい!?の空気が漂う。

 

しかしながら、やってのけちゃうのが曽我部さん。本当にできちゃいました。

 

基本的に手間を掛けないでサッと作れるのが東インドの田舎メシだそうです。全ての詳細までは書きませんけど、際立って面白かったのを3つご紹介。

 

【豆と野菜のカレー】

 

実はちゃんと作ったダルカレーはこれが初めて。今年に入ってから、病的にベジミールスが食べたくなる発作が多く、今回のレシピで一番楽しみにしておりました。

 

今回はマスールダル、赤レンズ豆ですね。

 

マスールダル!
マスールダル!

 

バングラデシュの極小スパイスのカレー。田舎料理は、そんなにスパイス使わんそうです。そして、バングラあたりはレストランでも火力も弱いそうで、コンロの火で十分だとか。面白い。

 

レシピは超シンプルで豆と野菜を煮て、炒めたニンニクと玉ねぎを追加して、スパイス入れて、煮合わせるだけ。それが驚きの美味しさになります。トマトをスパイスみたいに香り付けを意識して使うってのは目からウロコだぜ。使っているスパイスもターメリックと、パプリカパウダーとクミンシードだけ。

 

豆と野菜のカレー
豆と野菜のカレー。グリーンチリが旨味爆弾。

 

【フィッシュブナ】

 

今回のメインです。スリランカでターメリックとレモン汁で魚をマリネして臭みを消すって教わりましたが、ここでも同じようでした。でも、カットの仕方がすごい。鱗とって、三等分にぶつ切りして、内蔵洗うだけ。頭もまんま。すげー。

 

豪快な魚のおろしかた
豪快な魚のおろしかた

 

本当に、これでいいの?って思ったが、曽我部さんの「骨なんて気にしない」という一言に、赤塚不二夫先生の「これでいいのだ」が脳内を駆け巡る。

 

スパイスは「パンチポロン」というミックスホールスパイスを使うのがポイント。香りが豊かになる。5種くらい入ってるだけど、曽我部さんはそこからスパイスの引き算をしたりして「シブヤポロン」というの考案したそうです。完全に頭おかしい。異常。

 

 

かなり煮込む。
汁気が無くなるまで煮込む。

 

この「ブナ」って名前がつくカレーは汁気を無くすカレーなので、煮込みきるのがポイントです。

今回の魚はイワシじゃなくてアジ?(すみません、失念)でしたが、白身の魚ならサバ以外なら結構合うそう。やっぱ、ベンガル、バングラってターメリックのイメージがあります。ターメリックと塩。そこに辛味をどう加えるか。すごくシンプル。

 

【オリッサ田舎風玉ねぎのアチャール】

 

今回の教室で最も僕の心を惹きつけた料理はこれです。もうレシピとかではない。

 

辛子に火を入れるではなく、燃やす
唐辛子に火を入れるではなく、燃やす。

 

マジで炭にする。
マジで炭にする。

 

フライパンで火を入れるのではなくて、直火で燃やすのです。スパイスが燃える時の煙は凄まじく必ず咳き込む。でも恐れてはいけません。燃やし切って炭にする。写真は根本がまだ赤いということで更に燃やして完全な炭化までもっていきました。

 

そして、この唐辛子炭をグシャグシャにして、ぶつ切りにした玉ねぎにかけて、レモンと塩をバァーっとぶっかけて終了という異次元の料理。

 

炭とレモンと塩で、信じられない美味さ。
炭とレモンと塩で、信じられない美味さ。

 

で、これがナンデー!!!と叫びたくなるほど美味い。本当にビビりました。曽我部さんのインド人の師匠が賄いで出していた田舎料理だそうで、まわりのインド人も「なんじゃこりゃ!」だったそう。とんでもないものを食べてしまった。

 

そして、今、僕の中ではAKOMEYAの3種ラッサムイベントで聞いた話がリンクしているのです。

 

それは、スパイスカフェ伊藤さんが仰っていたのだけど、世界のガストロノミーや美食シーンは「発酵」から「焦がし」に移行している、という話。

すごい偶然だけど、東インドの田舎料理が、最先端の「食」と繋がった気がしました。

 

とにかく、僕はスパイスを燃やすと魔法が生まれることを知ってしまいました。

今、色んなスパイスを燃やしてみたくてしょうがない。

 

6品が乗っかるカレー!
6品が乗っかるカレー!

 

※この辺のレシピ掲載は曽我部さんから許可をいただいてます。でも、マジで面白いから料理教室に行くことをオススメします。

 

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AUTHOR

WRITERタケナカリー
Chance The Curry代表。毎日カレーを1食以上食べています。カレーに類するものを作ったりもします。スパイスから作るカレーは美味しいし、作ること自体がとてもたのしいので、そういったことがたくさんの人に伝わるといいと思っています。挑戦しているカレーは美しい。僕はカレーと結ばれる運命にある。カレー、愛しているよ。
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