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青木真也カレーコラム原点回帰
2019.12.26
COLUMN

馴染みの食堂のカレーで原点を振り返る

written by
青木真也
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実家のある静岡に帰るといく店がある。

高校柔道部の一学年下でずっと付き人を務めてくれた後輩の実家のとんかつ屋さんだ。高校時代からよくお世話になっていて、卒業してから36歳の今まで静岡に帰ると食べに寄るお店だ。高校時代にあった場所から移転しても味は変わらず、思い出の味に会えて昔を思い出す。あのときの練習がきつかったなとか監督にぶん殴られた話とかやられた思い出しかなく、自分が暴れた思い出は人は都合よく忘れるようだ。

 

高校時代の自分の話を聴くと恥ずかしくて仕方がなく謝りっぱなしだ。

毎日練習で絞め落とされていたって話が出てきたり、心臓病で生死を彷徨った後輩が「青木先輩にしごかれた経験に比べたら全然大したことなかった」と言ってきたり、その類の話がゴロゴロ出てきて、もう謝りっぱなしです。恥ずかしいったらありゃしない。僕は記憶にないのでなかったことにしているのだけれども、後輩の証言によるとアオカン(あえてカタカナ)を敢行して、全身蚊に刺されて遠征の集合場所に来たらしく、その試合では大車輪の活躍で天理高校に勝って、10数年ぶりの金鷲旗ベスト8入りを果たしたらしい。絶倫にもほどがある。自分のことだとは思いたくないが。どうやらやんちゃな人だったらしい。

 

一学年下の後輩は卒業後も付き合いがあって、後輩がひょんなことからお縄を頂戴して、全国ニュースに出ることがあって、その喪が明けるまでは連絡を取っていなかったのだけれども、喪が明けてからは変わらずの付き合いをさせてもらっている。付き合いが長いから、少しくらい離れた期間があってもすぐに解け合うし、人は失敗するものだから失敗したからって付き合いをやめることはオレはしない。日本はレールから外れた人に対して厳しいけれども、やり直しがきかない社会は挑戦できない社会につながると思うし、窮屈になって豊かな社会ではないはずだ。

 

彼は今も僕の活動を応援してくれているし、何よりも僕の表現したいことに共感してくれている。彼曰く高校時代から僕は変わっていないらしい。少年のような心を持ったとも言えるし、大人になれないとも言えるのだけれども、ここは前向きに軸のブレない男としておこう。彼は今は経営者として会社を経営して現場で活躍しているので、僕にとっても刺激になっている。

 

昔ながらの食堂のカレー。何か特別なものがあるわけでもなく、特別辛いわけでもなく、老若男女が食べられる普通のカレー。美味しいことも大事だけれども、ただただ当たり前のことを丁寧にこなす味もまた大切だと思う。アピールポイントよりも悪いことがないことのほうが大切なことは多々ある。まさにそんなカレーで当たり前のクオリティが高く文句が出ない味です。思い出を思い出すには十分な味で色々あったよね。あれから10年も♩この先10年も♩と渡辺美里は10yearsの歌詞の中で唄ったのだけれども大げさに言えばそんな味でもある。わざわざ大げさに語る必要など一つもないのだけれども。

 

高校時代や20代のようにカツカレーを食べる内臓を持ち合わせてはいないけれども、気持ちは若く頑張っていこうと思う。年末に地元に帰る方も多いと思うのですが、馴染みの店で食事をしてみるとよいでしょう。2020年は東京オリンピックがあったり、5Gが導入されたり社会の変化が急激に起こるだろうし、急激な変化を求められる中で、変わるためにも原点回帰で馴染みの食堂で変化もアップダウンもないカレーを食べるのも大切だと思う。多分。

 

わざわざ大げさに語ったけれども、馴染みの食堂で昔から食べてる思い出の味を食べるっていいよねって話。カッコつけるのもいいけれども、長渕ごっこでもして食堂でご飯を食べるのもいいもんだ。重い槍。(長渕剛とんぼ名場面で調べてね)

 

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AUTHOR

WRITER青木真也
株式会社青木ファミリー代表取締役。1983年5月9日生まれ。静岡県出身。小学生の頃から柔道を始め、2002年に全日本ジュニア強化選手に選抜される。早稲田大学在学中に、柔道から総合格闘技に転身。「修斗」ミドル級世界王座を獲得。大学卒業後、静岡県警に就職するも2カ月で退職して再び総合格闘家の道へ。そして「DREAM」「ONE FC」で世界ライト級チャンピオンに輝く。著書に『空気を読んではいけない』(幻冬舎)、『ストロング本能』(KADOKAWA)。趣味は献血、カレー、サウナ。 https://note.mu/a_ok_i
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