顕彰させていただきます。美意識の高いカレー賢人は佐賀にいる
佐賀は「AKIMBO(アキンボ)」にて『3種カレーのコース』を。
極小スパイスによる芸術。飲み物は、白湯。
圧巻でした。ここにも僕が求めるカレーの”きれい寂び”があった。東京錦糸町のお店から、御実家のある佐賀に移り、現在のスタイルになられたそう。カレーヲタの間で、ローカルカレーと言えば熱く話題となるのが、ここアキンボさんです。
すごいところにあります。佐賀駅からはバスで20分程度。田舎の民家の町並みに、いきなり古民家を改装した一軒家レストランがあります。完全予約制です。時間帯は、11:30、13:30、19時の3つ。1つの時間帯で最大予約人数は4名までです(※個室座敷部屋があるので子供がいても安心)。コースしかございませんが、基本1人3500円。内容を見ればわかりますが、安すぎる。
メニューは以下でした。
・醤油絞りかす、みりん酒粕、山桃とチーズのポテトサラダ
・鯛出汁とフェンネルが効いたスープカレー
・コリアンダー香る粗挽き羊肉のキーマカレー
・レンズ豆の出汁ダルと、佐賀の野菜カレー
・醤油と味噌のプリンと珈琲
もう茶道のようなもの、なんですよ。カレー道、いやスパイス道。うん、ス道。無茶苦茶カッコイイし、無茶苦茶美味い。荘厳ミニマルだけど、居心地の良い空間の中に、耳心地良いアンビエントが流れていたりする。陶器も作家さんに作ってもらったそう。
まず、飲み物が白湯なんです。桜新町「砂の岬」さんで出された白湯に影響を受けたそう。カレーを美味しく、身体に無理なくを考えた結果、これがいいと。究極の引き算。
スターターのスパイスとして牛蒡を使うとか、チリは基本使わないとか、ジャメブ的な発想で作り上げる料理は溜め息が出るほど美味しいです。少ないスパイスで素材を活かすカレーという意味では俺カレー史最高峰。
特に野菜カレーが凄まじい。佐賀の野菜は美味い。ローカルカレーの未来を見た。
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