KING OF アジアレストランの鼓動。ぼくらはシェフ達と一緒に踊る
バンコクのチットロームは「Gaa(ガー)」にて『ワインペアリングの14種コース』を。
体験を食べた。
3年連続アジアのレストランとしてナンバーワンになった「Gaggan」。詳しくはNetflixの「chef’s table(シェフズテーブル)」を御覧になっていただきたいのですが、創始者ガガン・アナンドさんはマジでやってるスーパー偉人でございます。
予約困難店でGagganの予約は出来なかったのですが、その姉妹店として目の前にOPENした「Gaa」は1ヶ月前くらいの事前予約でなんとか確保。
本格ガストロノミーのお店なのですが、食前酒のライチとスパイスのマルガリータにナニコレー!してからあっという間の2時間半でした。
料理名がわからないんだけど、感じてくれー!この畏怖と歓喜の数々ぅー!
香味オイルで味が変わるカフラン入りのマンゴーのスープ
壮大な枝の皿に挟まれて提供される焦がし醤油?がついたバイチャップルーという葉と、それに合わせるタコ焼き風カレー
「溶けるから2口以内で食べて!」と言われて、急いで食べると悶絶キューの幸せが襲って来る冷たいスパイスレバーペースト。
マスタードの葉クラッカーに、ヤングコーンと濃厚なディップ、各国のアチャールにパンケーキ、ザクロとポークリブ、肉の筋が入ったアイスクリームに、それに、それに…もう書き出せないー!書くだけ野暮天ー!
とにかく躍動が凄い。作ったシェフが一人ひとり内容を説明しにテーブルまで来てくれるのだけど、その時のグルーヴに気づくと自分達も乗ってる。僕は英語が苦手だ。でも、なんとか聞き取れる箇所を見つけようと必死になってしまう。
全てのメニューは素晴らしく斬新だけど、突飛なだけでなく、どれも文脈を捉えていることに気づく。例えば、マルゲリータのフチに付く塩は、塩と砂糖とチリが混ざっているけど、これはタイの人々がフルーツを食べる時に付けているものと一緒。こんな仕掛けが文化へのリスペクトと挑戦の気持ちを持って一皿に集約されている。食べ終わった後に、ポカーンとしてしまった。ワインは効いている。でも、料理に夢中でワインの情報まで追いつかなかった。
タイ料理は、甘味と酸味のバランスに重点を置くんだなぁ。根本的なことに気づけた気が致します。キッチンが見える窓からジェスチャーで「最高だったよ!」って伝えたら「こっち来いー!」って言ってくれて、キッチン入れてもらって、みんなで記念写真を撮った。泣きそうになった。おれ、マジ、超ファン。
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