当たり前という難しさ
地方遠征にいくと、その土地のサウナとカレーを食べるのが定番になっております。
3月18日の「まっする 大阪公演」での大阪入り。公演中は緊張感もあってか、満腹状態にはならないようにしているので、公演終了後の食事を楽しみにしてやっとります。満腹状態にはなりたくないけれど、エネルギーはほしいので、僕はトレイルバターを使うことが最近は多くなっています。糖質ではなく、脂質がエネルギーなので血糖値が大きく上下することなく、集中を維持することができます。お腹に物が入っていない状態で動いた方がコンディションがいいのは長年の経験からきています。
公演終了後にお腹を空かせて、店を探そうとすると空いていない。緊急事態宣言は解除したものの飲食店への時短要請は継続のようでどこも空いておりません。大阪はイソジンがコロナに効くと言うくらいに大らかな土地だと思ったのに。空いていないことには仕方がないので、コンビニでおにぎりを買って、アパホテルの大浴場に入って、床につきます。宿に大浴場があるのは絶大なアピールポイントですし、あわよくばサウナと水風呂まであれば言うことなしです。
翌日は大阪で格闘技の練習をして帰京するのですが、流石に大阪らしいものを食べないで帰るのは心寂しいので、友人と久々に会う用事を入れながらカレーを食べにいくことにします。大阪はスパイスカレーの激戦区でウェブで検索すればすぐに出てきます。大阪=お好み焼きですが、お好み焼きは広島スタイル信奉者です。
難波から歩いていける中津駅にある(電車で行きました)「スパイスカレーまるせ」。手前にあったアジアン料理も店の雰囲気が良くてカオマンガイやパッタイが美味しそうだったのですが、ここのお店も雰囲気が良くて、値段も高くない。チキンとダールのカレーの大盛りで900円なり。
僕は2種類のカレーを混ぜる前提の「あいがけ」が好みではありません。味が混ざるのが好きじゃない。でも、こちらのチキンとダールは主張が強い感じのカレーではないので、混ぜてもよしです。優しいカレーだから、辛さ調整のスパイスを足すくらいでちょうどいい。カレーが流行してきたからか、トリッキーなカレーだったり、尖ったカレーが増えてきたのですが、当たり前のことを当たり前にしている優しいカレーは店の雰囲気と相まって完成度が高いです。
格闘技でもそうなのですが、トリッキーなことをするのは簡単です。ただそれをするには基本技術の厚さがないとすぐに崩れてしまうし、ただの目立ちたがりになってしまいます。基本技術を練り上げるのが大切だと思っています。今回のカレーは基本を大事にしたカレーでよかった。僕としては雑穀米を混ぜた日本のお米なことも好みでした。バスマティライスもジャスミンライスも美味しいけど、日本で日本人が食べるなら日本のお米が美味しいように思っています。
今回は練習後の食事のタイミング。移動まで時間があることもあって、プロテインゼリーを摂ってからの食事でした。練習後のタイミングで摂る栄養は、体を回復させるために糖質→タンパク質の順に大事になってきまして、普段はDDTの竹下幸之介選手に教えていただいたように和菓子とプロテインを摂ることにしています。練習後に食事のタイミングだと食欲が湧かない悩みがあると思うのですが、そんなときにこのくらいの優しさのカレーだといいのではないかと思った次第です。トレーニング後に糖質とタンパク質を摂ると、回復が実感として違います。糖質制限ブームで糖質を悪にされがちですが、糖質でエネルギーを感じないのは勿体無いですよ。
2021年は仕切り直しの年だと思っているのですが、早くも2021年の2試合目が決定しました。MMAは1年に2~3試合のペースで試合をするのですが、現時点で2試合目が決まるのはかなりのハイペース。4月29日にシンガポールで試合をしてきます。ABEMAで放送しますので、気にしてもらえたら嬉しいです。
今回もホテルの外出ができない隔離スタイルです。青木のカレー好きが何故か伝わっていて、ONEのスタッフから「試合終わったらカレーを差し入れするから、いい子で待っててね♪」とメッセージを頂きました。しっかり試合をして、今回もいいカレーを食べよう。