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青木真也カレーコラム
2021.12.28
COLUMN

格闘技は文学だ

written by
青木真也
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カリープンジェから対戦要求のコメントを出して決定した、青木真也対今成ファンタスティック夢人のエクストリームタイトルマッチ。

カレー屋からコメントを出すほどカレーが僕の人生に身近になったのか、スマホの普及でカメラ機能が飛躍的に向上したからなのか。どちらかはわからないけれど、カリープンジェで撮影して出したコメントで試合が決定しました。

 

青木真也カレーコラム

 

プロレス自体が文脈を大事にする格闘です。その中でも僕がやりたくて大事にしているのは、更なるハイコンテクストな格闘物語で格闘文学です。プロレスでも格闘技でも勝ち負けを見せているのではなくドラマや映画を創っている意識でいるので、厳密な競技者とはまた違った立ち位置にいる格闘人であって、格闘技界では浮いているし、何を考えているのかわからないと思われていることも多分にあるはずです。今回の今成夢人戦はハイコンテクストの極みのような試合で、突き詰めるとある1人のために創りこんでいて、わかる人にはわかるけれどもわからない人にはわからないし、受け手によって解釈が全く違うものになるモノを創りました。

 

何を創りたいのか。誰に伝えたいのか。誰を喜ばせたいのか。

格闘技でもプロレスでも文章でもどんな仕事でも大事なことです。格闘を通じて何を伝えていきたいのか。自分は何をしたいのか。当たり前のことではあるのですが、解像度が低かったり、そもそも持ち合わせていなかったりすることがあって、それではいいものはできません。ただ理念や信念があったとしても商売であれば成り立たせなければいけないから、ときにブレてしまったり大衆に寄ってしまうのも重々承知で理解できます。僕もその狭間で悩むことがあったのでよく分かります。

 

昔は売れるモノや大多数に支持されるモノを創るのか、ハイコンテクストで自分の作りたいものを創るのかでよく悩みました。

いつからか文脈のある物語のある格闘技に専念して、自分が創りたいモノや伝えたいことにシフトできました。何故だろうと考えたときに、僕はジムをやっているわけでもないし、格闘技界に残って何かやる人間でもなければ必要な人間でもない。フリーで仕事がなくなったらそれでおしまいなのだから、自分が動ける環境のあるうちに自分が楽しいと思えることをしよう、悔いのない格闘人生を送ろうと心に決めただけです。自分の創る物を世に問うて生きていこうとするのだったら、自分の感性を信じて生きていくしかない。

 

青木真也カレーコラム

 

試合を観た友人から「これまで生きてきて一度も感じたことのない感情を感じられた」とメッセージを貰いました。

僕は人々の感情を揺さぶりたくて芸事をやっています。僕の試合を観て感情が動いてくれたら嬉しいし、文章を読んで何かを感じてくれたら嬉しいです。そこに「新しい感情を覚えた」とまで言ってもらえたら、この仕事をしていてこれほどの喜びはないでしょう。最近、鬼束キックを御披露目した鬼束ちひろさんはsignの中で「覚えたばかりの感情でも 難しくしないように歩き出せる」と唄っていたのですが、試合を観て出た「覚えたばかりの感情」を難しくしないで生き方の一部にしてもらえたら嬉しく思います。

 

気がついたら12月で気がついたら2021年も終わろうとしています。

日々目の前にあることをやっていた一年でした。幸いなことに目の前のことはなくなることがなく、幸せな日々を過ごさせてもらえたことに感謝します。日々練習していたし、格闘技をしてプロレスをして、楽しく文章を書いて、プンジェが空いていれば週一ペースでプンジェに通う幸せな一年でした。カネがあるとか、フォロワーがいるとか、有名だとか。そんなことよりも自分の幸せは何かを考えた一年であって、学びの多い一年だったと思います。2021年ありがとう。2022年。行こうその先へ。

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AUTHOR

WRITER青木真也
株式会社青木ファミリー代表取締役。1983年5月9日生まれ。静岡県出身。小学生の頃から柔道を始め、2002年に全日本ジュニア強化選手に選抜される。早稲田大学在学中に、柔道から総合格闘技に転身。「修斗」ミドル級世界王座を獲得。大学卒業後、静岡県警に就職するも2カ月で退職して再び総合格闘家の道へ。そして「DREAM」「ONE FC」で世界ライト級チャンピオンに輝く。著書に『空気を読んではいけない』(幻冬舎)、『ストロング本能』(KADOKAWA)。趣味は献血、カレー、サウナ。 https://note.mu/a_ok_i
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