不気味さが心地よいヤン・シュヴァンクマイエル的カレー
東高円寺は「平日昼だけ」にて『和だしそぼろカレー全部のせトッピングに、ぶーたれ(ぶたのやわらか煮たれ焼き)も』を。
東京は久々の雨。からっからで、花粉も出てきたので本当にちょうど良いですね。しっとりと、ひさびさに柿次郎くんとサシカレーしてきました。
ちょっと前にマツコさんの番組でも特集された間借り店でございます。そう言えば前回は何の因果かその特集の前日に、たまたま伺ったのでしたわ。混む前で良かったな。
前回よりもお店の雰囲気がグレードアップされておりました。テリー・ギリアム的でもある。
プロジャクターで白黒映画が流れてるし、前はこんな車あったかしら… 人にとっては宝物、の巣窟でございます。ヤカンとか、バイオリンとか、いろんなものが吊るされていておもしろい。お狂い気味。この雰囲気に繊細なカレーが出るからまた面白いのだ。
メニューを見るとトッピングが増えてました。和だしのカレーなんですが、たくあん、オクラ、納豆、みょうが、などなど…さらには、ぶーたれってチャーシュー的なのまであるみたい。んー・・・全部合うに決まってる。ということで、ぜんぶのせ&ぶーたれのよくばりトッピングをコンマ0.2秒で決定。豚しおスープもつけました。
「お水です〜」とクリスタルカイザーが一本渡されるスタイルは変わらず。豪快です。
カレーを待つ間に、いろいろと語る。最近お話してなかったですが、WEBメディアシーン、本、フライドチキン、地方のヤバイおじさんまで内容が濃くて良かったです。
話に夢中になっていましたら、でっかい円盤が頭の横をかすめました。
おお。でかいわ。量が増えとる。まずルーを。あいかわらず優しい。パウダーで仕上げてくるヘルシーカレー。日本人にとっての身体の調子が悪い時に食べたいカレーってこれかもしれない。梅がいいです。鰹節と大葉もグッとくる。カレー和食。
ぶーたれは適度にボリューミーで柔らかく美味しい。もうちょっと肉っ気が〜って胃袋を余裕で満足させてくれます。が、そぼろだけでも十分ではある。むしろ菜食に近い感覚でこれを食べるのが正解な気もする。
後半はオクラと納豆と温玉がネバネバって混ざり、健やかなる細胞分裂が約束されたカレーへと生まれ変わります。うんまうま。
満足でございました。食後のコーヒーがタダでテイクアウトも可。結構居座ってしまった。接客も素敵な良いお店。大阪カレーのノリに近いようで微妙に違う感じがいい。
訪問日