正直苦しい。だから頭と身体で生き延びる。
緊急事態宣言が発令。飲食店の営業時間が短縮になったり、サウナが休止になったりと自分の生活にも徐々に影響が出るようになっております。サウナに関しては営業情報をサウナ仲間で共有して、なんとか生き延びてきましたが、この原稿を書いている2020年4月19日現在の戦況はかなり厳しいものはあります。これは石を投げられることを覚悟して遠征も考えなくもないのですが、それなりの影響力のある人間が、仕事以外での遠征をすることは極力避けるべきだと思い踏みとどまっております。
とはいっても練習(仕事)はしているし、リモートでの取材もしているし、4月17日には無観客試合もして、出来る範囲で精一杯の仕事をしています。もちろん、手洗いうがいなどの最善の策はとってはいますが、練習をやめてずっと家にいることはしていません。ステイホームでやっていける人はいいけれども、ステイホームしている時間も余裕もない人間は目の前にあることを日々こなしていかねばならないわけで、正論だけではやっていけないです。これも時間が経てば焦れて、なし崩しになると思っているし、今は皆が様子を伺っている状態なのではないかなと思っています。
4月17日の試合が終わって食事でもして帰ろうと思ったら、20時には飲食店が閉店。昼間に近所のカレー屋に行っても休業。テイクアウトを強化して、粘っていくタイプの店と潔く休業にする店と二つに分かれて、それは個々の経営判断によるところだとは思うのですが、この中でもなんとか営業してくれるお店を応援したくなるのが僕の人情だ。
最寄駅の近くにある初めて入ったカレー屋さん。
日替わりのランチセットが780円。これにスープとデザートとドリンクがつくから利幅がないことは容易に想像がつきます。カレー屋さんのランチセットは値段が抑えられているところが多く、個人的にはもう少し値段をとってもいいような気がしています。カレーはどこで食べてもワイルドピッチが少なく、ミットに収まることが強みなのですが、ここのお店もそれなりに満足させてくれるお店でまた来ると強く思うことはないけれども、困ったらまたの選択肢には入ってくる強みがあります。
僕が行きつけにしていた駒込のムガルカフェは1月に火災に遭い、4月から早稲田に新しく店舗を構えて再開の予定だったのですが、コロナの影響で工事が伸びて4月末か5月最初のオープンを目指します。僕の古くからの友人である川尻達也さんも地元茨城で自身のジムをオープン予定ですが、コロナの影響で伸びているようです。茨城の方は川尻さんのジムを選択肢に入れてみたらどうでしょうか。試合は塩っぱいことで定評がありますが、知識と経験値は国内トップクラスなので、オススメできます。
ムガルは駒込のカフェの休業日をお借りして、営業しています。
試合の前々日もカレーが食べたくなり行ってきました。安定のマトンビリヤニで、キッチンが変わってもプロの味を出し続ける腕とこだわりはさすがだし、僕も仕事をする上でこのこだわりは大事にしていきたいと強く思いました。いつでもどこでも誰にでも力を出したい。
飲食店だけでなく、すべての業種で苦境にあえいでいるとは思うのですが、彼らは前向きでした。窓を全開にして、営業してテイクアウトに注力しつつ目の前のことを懸命にいつもと変わらない日常を送っていました。生き残っていかなくてはならないから、手を止めるわけにはいかないのは僕と同じだと思います。
今はどんな業種だって、徳俵いっぱいにまで追い詰められているでしょう。
その中でも飲食業は大打撃を受けている代表だと思います。スポーツエンタメ業界も打撃を受けている業界でそこまで余裕があるわけではないけれど、テイクアウトしたり、お店の営業時間に合わせたりと皆で生き延びていけたらいいなと思っています。
苦しい。正直に苦しい。ここはなんとか頭と身体を使って生き延びていきましょう。