北海道名物の新定番
人生初の釧路に行ってきました。楽しかった。
プロレス格闘技は大都市圏の開催が多く、なぜ釧路!?となるところです。個性的な名前のパン屋さん(食パン屋さんが多い)を全国でプロデュースしているジャパンベーカリマーケティングの岸本さん主催の「釧路スポーツフェスティバル」でDDT路上プロレスをさせてもらうことが決定したからであります。
個性的で派手なパン屋さんはこの記事を読んでくれている方の街にもあるのではないでしょうか。肯定的な意見も否定的な意見も合わせて、インターネットで賛否が起こるお店ですが、パンが美味しく、どこのお店も人気を博しています。各地のお店でその土地の材料や気候に合わせてレシピを変えているようで、その土地の味を楽めます。僕は甘党なので甘い食パンが好きです。
「釧路スポーツフェスティバル」が、これまたすごいイベントでした。サッカーの日本代表選手が来たり、錦野旦さんが歌ったり、フライングキッズが歌ったりする中の一つが路上プロレスです。前日までそれを知らなかった僕は前日に焦ります。だってこの企画は僕が繋げたんだから。心配は杞憂に終わって、路上プロレスは楽しく激しく元気に終えました。暴れ過ぎてご迷惑をおかけすることもなくよかったです。パイルドライバーでテーブルが割れるシーンは、初めて見た少年の記憶にどう残るんだろうか。
当日に出してもらったサンドイッチとカレーパンが抜群でした。
サンドイッチは商品化されていないようなのですが、レーズンパンにカレー味の具が挟まっていて、最初は心配しつつ口に入れたのですがこれが傑作。レーズンにカレーは合うからとのことですが傑作オブザイヤーにノミネートされることは必至です。商品化を強く望みます。
カレーパンは「カレーパンだ。」で専門店ができているほどの仕上がり。美味しいことを前提に食べて今回も美味しかった。このカレーパンは昨年9月のRoad to ONEで試合をした際に協賛&差入れをしてくださったのですが、僕の試合後は毎回食欲がなくなって食べれずです。試合後に行った札幌旅でお店の出来立てを頂いて、「なんだこれは。うめえぞ」となってから脳が記憶しました。それ以来、北海道の名物認定しています。
岸本さんとの出会いはこれまた不思議です。Road to ONE試合後にONE日本支社の社長さんから、「カレーパンだ。賞」として100万円のボードを手渡された際、「オレがしたいのはこんなん試合じゃねえ!こんなんがほしいんじゃねえ!」と元気に暴れたのが最初です。
関係者は謝りに行ったようなのですが、僕はそれなりにいい作品を作って、それなりには満足していたので謝らずに協賛してくださった御礼をお伝えしました。そもそも演者が謝ったらダメです。関係者も御礼は大事だけれど、謝るこたねえだろと今も思っています。なんだか自分が作ったものが否定されている気持ちになる。岸本さんには翌日、札幌で御礼を伝えて、その後に食事をしたりする中で物語や作り方についてお話しさせてもらって今に至ります。芸事に理解があって、物語を作っていくことに共感があるからこそです。
スポーツ選手の姿勢には違和感があることが多くて、だから舐められるんだと思うことも多々あります。試合後のコメント一つでも競技問わず「コロナ渦中の中で開催してくれて」的なコメントが目立つし、アスリートに罪はない的な感覚を感じることがあります。僕は格闘技選手としてやりたいこと、伝えたいことがあるから表現活動をしています。自分で考えて自分で決断してやっています。納得していないなら出なければいいし、納得して出たのであれば堂々と自分の表現をすればいいのです。予防線張って美味しい思いをしようとするから舐められるんだ。
今回のMVPは名古屋大阪と連戦をしてから釧路にきてくれた勝俣瞬馬選手。
連戦で疲れていないわけがないのに釧路でも中心で活躍。当日はカレーパンを4個食べて、朝までお付き合いして(青木は12時前に離脱)、翌日も朝からカレーパン食べてサッカー教室のアシスタントして、一番釧路を満喫していました。強さとは何かを考えたときに彼のタフさと明るさはかならず入ってくると学びを得て帰京しました。
カレーパンは美味しかった。暑くて揚げたものは食べられないはずなのに。