見つけてしまった “役所カレー” という世界
竹橋は「京橋税務署仮庁舎(旧東京国税局 )食堂」にて『オムカレー』を。
競争とは無縁でも咲かせたい花がある。
会社の納税証明を取りに往訪。いつも税理士さんにお願いしてる仕事ですが、急ぎだったので初めて行ってきました。
なんかドヨ~ンとしてるんですよね。まず、凄く暗い。なんなの。もっと陽気に税を扱ってほしいわけ。「サンバ!納税ー!!テキーラ!」くらいのノリでいいと思います。
鬱屈とさせる建物だなぁーと感じつつ、エレベーターを降りると食堂が。「あら?タンポポかしら?」くらいのホッコリビックリです。店頭の日替りランチに吸い込まれました。なんと「オムカレー」とありました。よし、今日は貴方をいただこう。
お昼時を過ぎてたのでガランとしてる。食券制ですが、こんなにトキメキがない券売機は初めてです。カレーと、めん、しか入ってこない。折角、タンポポを見つけたと思ったのに、この時点で期待度は鍋の最底辺にこびりつきました。
お茶も部活的セルフサービス。ドレッシングも部活的大ボトルのてめぇスタイルでした。バスケ部合宿の残しちゃいけない恐怖ルールを思い出す。メインシェフみたいなお兄さんは三十代かな?あとは年配のコックさんとパートのオバさんの5人構成。食堂としても、働く人としても哀愁すごいです。
で、カレーのセットなんですが… マジで期待してなかったんだけど、え?なに?ちゃんとしてる… えー!ちゃんとオムカレーじゃん!
中身はちゃんとチキンライス。ケチャップも絶妙。玉子もフワフワや。カレーは市販ルーをアレンジした感じのキーマですが悪くねぇ。なんというか、劇的に美味しくは無いけどシェフの「いつもと違うことしたい!」という咆哮が聞こえてくるような洋食カレーなのです。
企業や役所の食堂という空間で、テンプレート的でも、安くてそこそこ美味いメニューを作り続けるのは尊い。でも、やっぱり造り手は冒険したくて、このカレーができちゃったんじゃないかな。美味しかったですって言ったら、スゲー嬉しそうだったし。「お役所食堂カレー選手権」とかやったら、いろんな人のやる気スイッチが入って良い気がしました。
訪問日