久々のカオティック異空間カレー。テリー・ギリアム的世界観でまさかの和出汁?
東高円寺は「平日昼だけ」にて『和だしそぼろカレー』を。
宙に色々浮いている。
奇妙を浴びます、まず。店先の異様さにたじろぎますが、よく見るとどこか懐かしい趣もある。不思議と落ち着いてくる。吸い込まれるように店内に入ると妖しげなファンタジーがそこには広がっていました。
いろんなものが宙に浮いています。ガラクタのような宝物達。ヤンシュヴァンクマイエルやテリー・ギリアムのような世界観をもった空間です。面白い。飛んじゃう。東欧な雰囲気もあっていい。ほへーと呆気に取られていると、店員さんがカレーの説明をしてくれました、というか、そうだ、ここ、カレー屋だ。
店名の通り、平日の昼だけ営業しているお店で、11月から営業をしてて、土日はオーナーがカフェをやっているんだそうです。間借りカレーなんですね。そして、ここで出されるカレーが和出汁のカレーという二度目の驚き。しかも一品のみです。エッジ立ちまくりじゃんか。
出汁カレーではありますが大阪スパイスカレー文脈とも一味ちがうカレーなのです。出汁はカツオ、昆布、イリコ、ドンコからとり、甘めの醤油をスパイスでまとめあげたサラサラカレールー。具材はキーマではなく、そぼろ、揚げ玉、カツオ節にたっぷり大葉と梅。思いっきり過ぎる蕎麦要素。これがすこぶる美味しい!びっくりした。
何がポイントってスパイスが弱めなんですよ。これ重要。足るを知る者は富むのです。このバランス。淡さが輪郭をハッキリさせる。テーブルにあるスパイスは山椒だけなんですが、その淡さとのコントラストが出てメチャクチャ効く。あと、梅ね。実証されてますが改めてカレーに合うんだ。これは良いカレー体験でした。
水は500mlでくれるし、食後のコーヒーは持って帰れるし、太っ腹。店員さんの接客は超丁寧でした。良いお店。これ、結構、新境地。
つーか、「マツコの知らない世界」に出てたんすね。まさに放映前の当日昼間に行ってました。混む前に来れて良かったです。
訪問日