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コラム

青木真也のナンの思い出
2019.06.17
COLUMN

20歳でインドカレーに出会ってカレーと向き合うこと

written by
青木真也
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ぼくはカレーが苦手でした。それは前回の記事を読んでもらえたらわかるのですが、カレーは部活の合宿で食べるものであり、仕方なく食べるものでした。好き好んでカレーを食べなかったし、牛丼チェーンにカレーメニューがあるのが理解できませんでした。

 

18歳で大学進学のために東京に出てきました。死にたいくらいに憧れた花の都大東京なわけではなく、とりあえず大学に入ったら、東京だった程度で何かしたいことがあるような、意識の高い学生ではなかったです。将来に悩む若者がいたら18歳の青木真也も何もやりたいことがなかったので安心してくれたらいいです。いつか見つかるし、見つからなくともなんとかなります。

 

20歳で柔道から格闘技に転向をします。
カレーは好きでなかったのだけれども、当時の格闘技ブームを引っ張り、のちにカレー屋さんを経営する山本KID選手が雑誌で「サムラートのカレー」を好物にあげていたことを何かの記事に見て、興味を持ったのです。そのくらい格闘技も雑誌も影響力があったなあと今になっては思います。

 

たまたま練習場所の近くに「サムラート」の店舗があったこともあって、練習後に意を決して行ってみることにしました。練習後の23時過ぎに恐る恐る店に入ります。インドカレー屋さんあるあるだとは思うのですが、店員のインド人のお兄さんは優しくて、人当たりがいい方が多いです。話してみるとネパール人だったなんて話もこれまたあるあるなのですが、感じの悪い店員さんに出会ったことがないです。カレーを好きな人に悪い人がいないと言われる理由の一つだと思います。

 

店内に入ってみるとメニューに「ナン」というものがあるのです。
店員のお兄さんはナンをお勧めしてくれるのですが、要はパンじゃないですか。夕食にパンを食べるのがどうもしっくりこないというか、夕食にマクドナルドのハンバーガーを食べるのが信じられないくらいにしっくりこなかったのです。

 

うちの父の朝食が目玉焼きに食パンだったのですが、父がいつも「オレは手間がかかるものは作ってもらえないんだ」と嘆いていたこともあって、パンよりも米の方が上だと認識していました。かなり偏っているけれども真実です。

 

カレーは当たり障りのない「バターチキンカレー」を選んで、ナンをつけることにしました。どうやらナンはおかわり自由で食べ放題なようですが、ナンを知らないのでまったく期待しないし、嬉しくもないです。ちなみに今はバターチキンカレーをチョイスすることはないのですが、入門編としては万人受けするバターチキンカレーをオススメします。

 

テーブルに運ばれてきたナンは、湯気という名のベールに包まれていたものの、甘い匂いで美味しいであろうことは容易に想像がついて、食べてみるのが楽しみになったのです。

 

初めて食べたナンは今まで食べたパンの中でダントツの一番でした。もう無言で食べました。最初は気にもとめていなかったお代わり制度を駆使して、3枚食べたことを覚えています。ナンに魅了されて週に3回ペースで通いました。最大で1回に5枚食べたのを覚えています。

 

好きではなかったカレーが一気に大好物となって、敬遠していたパンまで好きになりました。
今はパンもカレーもどっちも好物で店を探しては食べています。時代も追いついてカレーもパンも今は食の中心です。いつでもどこでも美味しいカレーが食べれる時代に感謝するし、謳歌したいと思っています。

 

あれから10年以上経つけれどもずっとカレーに魅了されています。
あれから10年もこれから10年もカレーと共に歩んでいこうじゃないか。
生きていれば苦しいことも辛いこともあるけれども、カレーに思い出を乗せて楽しんで生きていこう。

 

オレたちはファミリーだ。

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AUTHOR

WRITER青木真也
株式会社青木ファミリー代表取締役。1983年5月9日生まれ。静岡県出身。小学生の頃から柔道を始め、2002年に全日本ジュニア強化選手に選抜される。早稲田大学在学中に、柔道から総合格闘技に転身。「修斗」ミドル級世界王座を獲得。大学卒業後、静岡県警に就職するも2カ月で退職して再び総合格闘家の道へ。そして「DREAM」「ONE FC」で世界ライト級チャンピオンに輝く。著書に『空気を読んではいけない』(幻冬舎)、『ストロング本能』(KADOKAWA)。趣味は献血、カレー、サウナ。 https://note.mu/a_ok_i
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